久しぶりのエントリ.
吉田塾の生徒が4月で10人になる.昨年原宿校の1人から始まったが,ずいぶんと増えてきた感じがする.
原宿校で最初に受け持った生徒は今年無事第1志望に受かって大学生になる.昨年は2人の高3生を持ったが,ふたりとも自分の目標を実現することができたようで良かった.
授業をしていて思ったことを書いてみる.今日はタイトルの通り.
「新中3の生徒が自分で持った疑問を勝手に解決するようになった」
私立中高一貫校に通うAくんは吉田塾での学習を始めて2ヶ月目.ノートと鉛筆と辞書を使った勉強がだいぶできるようになってきた.
最近,英検準2級の勉強をやりたいとゆうことで,それに向けての勉強を始めた.ただ,準2となると知らない文法事項も出てくるので,『ジーニアス総合英語』(大修館)を用意してもらってその使い方も教え始めた.
以下は今日の一コマ.《仮定法》を『英検準2級をわかりやすくひとつひとつ。』(Gakken)に従って勉強している.
A「せんせえ!"he might not have injured his hand"はなんでnotがhaveの後ろにないんですか!」
いい着眼点だ.こうゆう小さな疑問を臆せず口に出せるのは学び方がうまいとゆえる.そうゆう生徒は上達もはやく感じる.
和多志「いいとこ目をつけたね.notの働き方がカギなんだよね.えーと…」
いきなりここを調べろとゆうのも難しいと思ったので,ホワイトボードに
■ not → 〈否定〉の副詞:文を否定できる
とだけ書く.この時点で僕の頭の中には,notを述語動詞にどう絡めるかの類型があった.ただそれをそのまま書いても生徒には定着しない.どうやって一緒に答えを探していこうかななどと考えながら振り返ると…
A「え〜とnotだから〜…」
なんとすでに『総合英語』の目次でどこに書いてそうか探しており,そのうち「22章 さまざまな否定」を開いて勝手に読み始めた!!なので僕は…
和多志「読んで何かわかったら僕に教えて〜」
そうゆって自分の席に戻り,後ろからじいっと様子を観察.
読みながらひとりで,notを使った否定の形式を述語動詞別に整理していた.最後にnotが現れる位置を一緒に確認した.
一連の作業中に,《準否定》とゆう言葉も拾って,自分のfew/littleの知識とリンクできていたようだ.
和多志「なんかまだ疑問点ある?」
A「んーあとはinjuredなんですけどこれは辞書引いたらたぶん分かるかな」
イイネ!
A「あ〜これはinjureの…なんだっけ,え〜とbeプラス過去分詞だから…受動態か」
辞書を調べながら誰に向けるでもなく独り言.これもイイネ!
このあと辞書を読んでたらhurtとの類語比較にまで行きついたらしく,hurt/injure/wound/damageの意味の違いを一緒に確認した.
イイネ!
吉田塾では「教えない」.
「教えない」とゆうと語弊があるけど,なるべく自己解決能力を育てるように「ちょっかい」を出しに行くような指導を心がけています.
上記のようなことが自分でできると,長い目で見て良いかなあと思っている.