このエントリは、昨年「吉田塾渋谷校ブログ」にて投稿したものの再掲です。
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こんにちは。藤本です。
タイトルの通りですが、現在渋谷校では「毎日シリーズ」の改定を考えています。吉田塾では「毎日シリーズ」として、塾生に以下の3つを毎日の課題として出しています。ざっくりとどんなものか説明します。
①毎日音読
ネイティブ音源のあるものを英文について、音源を聴いて音読する。
②毎日英作文
レベル別に分かれた和文を英訳する。
③毎日英作文
英文法に関する知識のクイズに答える。
(*上記は全て講師がフィードバックすることになっています。)
決して内容が悪いから改定するというわけではありません。講師・生徒双方の事情を考えると現状のフォーマットだと効果的な実施が不可能と判断し、二者が抱える制約の中で最良の方法を模索したいというのが理由です。以下、改定が必要な理由を具体的に列挙します。同時に、僕の脳内を整理しながら考察を試みます。
- 僕の稼働時間的にフィードバックが不可能
これが最大の理由です。本来は講師の僕がフィードバックしないといけないのですが、現在いろいろと忙しくなっており、そちらに手が回りません。ですので、たとえば英作文を送られても満足に添削できない現状があります。そうすると、生徒の誤った英文について個別のチェックがないまま答えだけが送付される形になり、「やって終わり」という無意味な作業にならざるを得ません。生徒が「毎日実行する」こと自体に意味を求め、フィードバックに効果を求めないシステムを作ればこの点は解決されそうです。 - 思考・リサーチを要する課題は生徒の負荷が大きく、費用対効果が低い
英作文や英文法の課題は、生徒のレベルによっては負荷が大きいという現状があります。たとえば、英語の知識がそもそもない生徒は英作文を書かせても意味不明なものしか書けず、訂正不能なミスを含んだ代物を送ってくることが確定しています。そうすると(1に関連しますが)僕の稼働時間ではどうにもならないという問題が起こってしまう。もちろん適切なやり方をすれば効果は見込めるのですが、それを強いると負荷がかかりすぎてしまい、継続を阻害します。過度に思考やリサーチを要するものは効率が悪いと割り切り、作業的に遂行できる課題を設定するのが良さそうです。
以上、「講師の制約」と「生徒の負荷」を考えたうえで、作業的に取り組め、なおかつ効果が見込めるものと考えると、現在のラインナップでは音読がベストと考えます。ただし、これは取り組み方に関する問題があります。単に「音読してください」と言うだけでは、当然適当に(意味・構造・プロソディいずれの面でも十分に意識が働かずに)行なってしまいます。そうなると結局講師の手厚いフィードバックが必要となるわけですが、経験上フィードバックはほとんど効果がありません。大半の生徒はいくら丁寧にフィードバックしても読まないからです。そこで、この点を解決するために、取り組み方について具体的に提示する必要がありそうです。
方法論については一応現在も指示があるのですが、より明確な形で共有する必要があると感じています。すなわち、複数の音読メソッドについて取り組み方を詳細にマニュアル化し、「何をやれば何が達成できるのか」という効果についてまとめて提示しなければなりません。「作業的に遂行できる」とは言え、本当に作業にしてしまっては意味が薄いですから、学習を目的志向に導いてやる必要があります。ふわっとしたものではなく、具体的かつ整理された手引きを作ることがより良い課題の前提になりそうです。
その他にも、現在渋谷校では新しい課題についても考えています。「英語力を上げる」という目標をいちばんに考え、最も合理的で効果のあるシステムを真剣に作ろうとしています。どうぞお楽しみに。
それでは。