※こちらのエントリは、僕が現在「渋谷英語塾」にてご指導している生徒様に向けての記事です。本記事で問題としているのは、病気や事故などやむを得ない事情ではなく、避けられた可能性のある当日欠席です。
塾生の皆様へ
こんにちは。こちらのエントリをご覧くださいましてありがとうございます。
公式LINEの配信では文字数制限があり、十分にお伝えすることが難しいと判断したため、こちらのメディアを選んでお伝えしています。
LINEでも指摘しましたとおり、最近「当日欠席」が非常に多い点、深刻に捉えております。
もちろん様々なご事情がおありのことと思います。特に中高生の皆さんは夏期休暇ですから、イレギュラーな予定も入るでしょうし、いつもとは違うリズムで生活する中で、塾をお忘れになったりすることもあるでしょう。
間違いは誰にでもありうることですから、それに対して過度に追及するつもりはありません。特定の方に対して怒りを向けているわけでもありません。しかし、諸々の事情を考慮すると、「当日欠席」についてなぜ僕が問題視するのか、そして今後どのように対応するのかについて、皆さんにあらためて説明しておく必要があると考えました。それが、今回このようなエントリを書いている理由です。
「当日欠席」は何が問題か?
まず、「当日欠席」に危惧している理由から説明をします。ここには、皆さんの学習効果に関する問題、そして僕自身の事務的な事情などがあります。決して感情的な理由ではない点に注意してください。
皆さんの学習上の問題
もっとも危惧すべきことは、皆さんの英語学習が阻害されるという点です。
平たく言えば、通塾が滞るということは、皆さんの学習が滞っていることを示すサインでもあります。
僕は15年近く英語指導をしてきています。多くの生徒さんと接する中で、基本的には、皆さんが英語の学習を進んでやりたいわけではないものと心得ています。皆さんの中にはやる気がみなぎっている方がいらっしゃるのも確かですが、たとえやる気があるにしても、持続的に学習をできるかどうかは全く別の話です。
「毎日継続」が一番効力が高いことは頭では分かっていても、行動に変換できない方のほうが圧倒的に多いです。授業内では「やります」「やっています」と言っていても、実際に有言実行できている生徒さんはどれほどでしょうか。
(今回、このことを口うるさく糾弾するつもりは毛頭ありません。並べてそういうものだと思っています。)
そもそも家庭での学習に困難を抱えている——と僕は思っていますが——中で、日頃の学習状況を最低限チェックする機会を失うことは、英語力の向上にとってかなり損失が大きいです。
特に英語は、「習慣と継続」こそが、スキル向上に決定的に重要です。英語は、私たちが日常使う日本語とは全く異なる言語です。文字、音の規則、文法……あらゆる側面でほとんど一致しないのは、皆さんもご存知の通りだと思います。
さらに、英語学習で扱っている英語、あるいはそれをさらに拡大した「言語」というものは、人間の思考を根幹で支えるシステムに関わるツールです。コンピュータで言うとOSです。私たちは、持ち前のものとあらゆる面で異なるOSを新たにインストールしようとしているわけです。それも英語とはほとんど無縁の、この日本という環境で、です。
しかし、だからこそ、継続が鍵を握るのです。毎日読んだり、聞いたり、書いたり、話したりできているのであれば、欠席の一度や二度は問題視しません。しかし、もしそうでないのであれば——もし第3者のサポートがなければ上記の達成が困難なのであれば——授業の欠席は避けるべきなのではないでしょうか。
病気や事故など、のっぴきならない事情の場合は仕方がありません。しかし、ここで問題視している「当日欠席」の場合は、少し事情が違います。特に理由のない「当日欠席」が厄介なのは、癖になるということです。
人間は怠惰な存在ですから、相当の精神力がない限りは楽な方向に逃げます。それは仕方のないことですが、仕方がないからそうしようとするのは感心しません。なぜなら、逃避行動は、適切なチェックを怠れば、常に常習化の危険を孕んでいるからです。そしてそうなってしまったら、何事においても成功の可能性は低くなります。
僕の経験上、「当日欠席」は常習化する傾向があります。僕ができるのは、警告のサインを出すことだけです。それに気づき、自らチェック(=抑制)できるようにならねばなりません。なぜなら、そもそも英語学習に課題をお持ちの皆さんにとっての通塾は、語学に上達するための最初の——そして比較的乗り越えやすい——壁だからです。通塾そのものが学習習慣を維持する役割を担っている以上、これをクリアすることがまずもって最低限の要求なのです。
僕自身の事務上の問題
もう一つは、僕自身の時間の問題です。
ありがたいことに、生徒さんの数が大きく増え、僕一人で対応できるほぼ限界に達しています。一人一人の学習サポートに割り当てられる時間も、制約が見えるようになりました。
ワンオペで、かつ皆さんにとっては僕自身が最大のリソースになるわけですから、限られた時間を最大限皆さんに割り当てるようスケジューリングしなければなりません。特に学校から解放される夏は非常に大切です。学校の縛りがないため、いつも以上にケアが必要な方もいらっしゃいます。
ここで当日欠席が入るとどのような問題があるか、ぜひ考えてみてください。Aさんのために用意した時間は、Aさんに時間を割けるよう、なるべく他の生徒さんの受講を抑えています。BさんやCさんが同じ枠を希望していても、お断りすることがあります。当日欠席が出ると、本来はBさん、Cさんをご案内できていた時間に空白ができてしまうことになります。効率的なスケジューリングを難しくする要因になってしいます。
加えて、当日欠席はルール上は振替対象にしておりませんが、現在僕の好意で振替を容認しています。これは僕が立場上お金をいただいており、皆さんの英語力向上に責任があるためです。言ってみれば僕が好んで行っていることですので、皆さんに非があるような言い方をするのはフェアではないかもしれません。しかし、この後で振替ポリシーの変更について言及する理由として、あえて考えていただきたいと思っています。
もし当日欠席を振り替えた場合、僕はその枠とそれを振り替えた枠の二重の時間をとってしまうことになります。1人や2人でしたら2時間3時間くらいのものですから問題ありません。しかし、10人15人となりますと、僕は余分に15〜20時間も確保しなければなりません。皆さんがお休みした時間は、皆さんにとっては自由時間になります。しかし、僕にとっては拘束時間が2倍になってしまうのです。現在、こうした事情が僕の時間を逼迫しているため、対処を考えざるを得ない状況になっています。
僕は皆さんの学習と将来に多少なりとも責任がありますため、自分自身の身体が許す限りであれば、当日欠席であれ振替の機会を設けたいです。しかし、上記の理由により、今後それを継続するのが難しくなっております。
今後の具体的な対応は現在考えている最中です。すぐにポリシーを変更するわけではありませんが、現在の状況として、心の片隅に置いておいていただけましたらと思います。
皆さんの将来の可能性に関する問題
もうひとつ、英語力とは直接関係しない点で、皆さんの生き方に大きく関与する要因があります。それは、皆さんの信頼性の話です。
皆さんは、ご友人と遊びに行くとなったとき、彼/彼女が約束をすっぽかして待ち合わせ場所に現れなかったらどう思いますか? あるいは、それが何度も何度も続いたとしたらどうでしょう?
当然の感情として、そのご友人に対して不信感を持つものではないでしょうか。たとえ友情に決定的な亀裂までは入らなくとも、少なくとも彼/彼女に対して何らかの心理的なバリアが形成されるものではないでしょうか。そのバリアは、あなた自身の彼/彼女に対する働きかけを抑制するのではないでしょうか。「約束してもどうせ来ないだろう、だったらもう誘わなくていいか。」そういう心理に落ち着くのは、自然だと思いませんか?
よく言われることですが、信頼は一度失ったら回復が極めて難しいです。これは皆さんが大人になり、社会に出た途端に、突然顕著になります。今はまだ大丈夫です。世間は大目にみてくれます。僕自身も、たとえ皆さんが何度当日欠席を繰り返そうが、感情的になることはありません。大目に見ます。
しかし、この先ずっとそうであるわけではありません。これから先、塾以外の場で——僕と皆さんの関係性が前提にないような場で——同じことをしたらどうなるでしょうか。あなたは即座にレッテルを貼られます。「この人はこういう人だ」と思われます。そしてそのレッテルが怖いのは、口伝いにどんどん伝播することです。「あの人はこういう人だよ」という話が、当事者間を超えて広がるのです。
人間は良い話よりも、悪い噂を圧倒的に好みます。皆さんがどのように素晴らしい性格をお持ちでも(現に僕はそう思っていますが)、一度信頼を崩すようなことをしてしまうと、それがあなたそのものの人間性として確立してしまうのです。怖い話ではないですか?
もちろん、逆もあり得ます。つまり、周りに対して常に誠実で高潔であれば、それが揺るぎない信頼を勝ち取ります。そういう人には、チャンスが回ってきます。「あの人なら任せられる。」そういう話が周りの人間の中で共通認識になっているからです。そして、そのチャンスがいわゆる運です。
行動の積み重ね一つ一つが、将来的に運を勝ち取るための貯金になります。これは非常に大きなことです。英語ができる・できないよりもよっぽど大切だと思います。英語を教える立場の僕が言うのも少し妙ですが、正味のところ、英語力以上に人から信頼される人間であることの方が大切です。この点を皆さんには忘れないでいただきたいです。
皆さんに守ってほしいこと
上記、僕が当日欠席をなぜ深刻に捉えているかを、3つの観点で説明しました。1つ目は皆さんの英語力の話です。将来に関わる話ですので大切です。2つ目はどちらかというとシステム的な事情です。皆さんに直接的にはあまり大切ではありませんが、裏でどのような問題があるかを認識してもらうことには一定の意味があると思っています。3つ目は一番大切です。皆さんの見られ方(=将来の可能性を大きく左右する決定的要因の一つ)に関する話です。
勘違いしていただきたくないのは、僕は特定の人を非難するつもりでこのエントリを書いているわけではありません。特定の人が関係してしまうのは仕方のないことですが、僕個人の気持ちとしては全体的な問題として捉えたいです。なぜなら、誰にでも起こりうる問題だからです。
色々な事情があると思いますから、お休み自体を責めるつもりはないです。何かがあれば(不慮の事故はもっとも予期しないタイミングで起こりうるものですが)お休みしていただいて結構です。それを踏まえた上で、皆さんには以下のことを習慣づけていただきたいです。
1. スケジュール管理を怠らず、計画の不備を見つけたらその時点で連絡をする
2. 理由なく当日にお休みをしてしまった場合は、なぜそれが起こったかを具に振り返る
3. 反省をどのように行動に変換するかを考え、実践する
学習行為も結局は行動です。あなた自身が何をするか、しないか、ここに尽きます。今回の話には該当しないと思われる方も、ケースを限定せずにより一般化した文脈で考える価値が十分にあります。自分のことだと思い、よくよく考え、実践してみてください。
僕自身未熟な人間であり、何かを成し遂げたわけでもなく、人に講釈を垂れられるほど立派な存在では全くありません。こういった耳に痛いことを言うのはあまり好きではないのですが、状況が状況だけに半ばやむなく配信しています。
僕の悪い癖で、文を書くと抽象的で長ったらしくなります。この乱雑でわかりにくい文をここまで読んでいただきありがとうございます。
今後も皆さんの学習に貢献できるよう、僕自身気をつけてまいりますので、皆さんもぜひご協力よろしくお願いいたします。